ドラマ「アルジャーノンに花束を」の主題歌として紹介していますが、個人的にはジャニス・ジョプリンをモデルに描いた映画『ローズ』の主題歌という印象の方が強い曲です。
ベット・ミドラーは、20世紀のアメリカを代表する最高のエンターテイナーの一人。1979年に公開された、彼女の映画初主演作でもある『ローズ』では、ロックからバラードまで圧巻のヴォーカルを披露しております。
実は彼女。この映画のオファーを、ジャニス・ジョプリンの自伝映画ということで最初は断っているんですよね。しかし、話し合いの末、ローズというジャニスに似せた架空の人物を主人公にするという設定ならということで、最終的に出演が決まったといういきさつがあります。
同映画では、彼女自身もアカデミー賞にノミネート。サウンドトラックも大ヒットとなり、彼女自身2つ目のグラミー賞も獲得しております。
未だ一度も来日公演の実現していない大物の一人でして。一度生で彼女の歌声を聴きたいと思っているファンの方は多いんじゃないでしょうか。
以下のように訳してみました。
参考になりますでしょうか。
「愛」を「川」のようだと言う人
かよわき葦さえ沈めてしまうからだと
「愛」を「カミソリの刃」に例える人
キミの魂からも血を流させるからだと
「愛」を「飢え」のようだと言う人
いつまでも満たされることのない苦しみが伴うから
僕ならこう言おう
「愛」は「花」じゃないかってね
そして、キミはたった一つの種なんだ
心が傷つくことを恐れていては
ダンスを覚えることなんて出来やしない
夢が破れることを恐れているから
チャンスをつかむことさえも出来ないんだ
何かを奪われると思っているから
何も与えられずにいる
死ぬことを恐れる心に
生きる喜びは宿らないものなんだよ
一人っきりの長い夜
歩むべき道が遠いと感じる時
そんな時、キミは思うんじゃないかい?
愛なんて運や力を持った者だけに与えられるものだと
でも、どうか思い出してほしい
凍えるような冬の雪の下でも
種は太陽の光を浴びて
やがて春にはバラの花を咲かせることを
もの寂しい曲調なんですが、詞の内容は愛に傷ついた人を優しく励すようなものになっています。辛いことがあって気力を無くした時などに力をくれる名曲だと思います。